高パワーRFグループ
SuperKEKB加速器のリング内にある30台の常伝導空洞(ARES空洞)、8台の超伝導加速空洞およびDRにある2つの加速空洞にUHF帯の大電力高周波電力(連続波)を供給しています。この大電力高周波源には、連続波では世界最大級の1.2MWクライストロンを計31本使用しており、当該クライストロンの開発、その保護回路も兼ねる立体回路と呼ぶ伝送系および発生させた高周波電力を安全に吸収するためのダミーロードなどの研究、開発、維持を行っています。本システムは施設機械設備と同様にインフラストラクチャーとして取り扱われ、群を抜いた堅牢さを有することが求められます。ここで最も重要な研究項目の一つとして、数十年に渡る運転期間を考慮した各機器の長寿命化があります。特に水冷する系統において電気的・化学的特性を考慮した水質管理、その系統で使用する機器の材料・表面処理方法の開発がそのカギを握り、その良し悪しを判断するため長期にわたるモニタリングも行っております。
また、同システムは歴史的な経緯からPF-AR加速器にも使用されており、我々のグループはこちらのシステムの運転・維持管理に大きく貢献しています。
小野 礼人
Ayato ONO
技師
宍戸 壽郎
Toshio SHISHIDO
シニアフェロー(技術職)
丸塚 勝美
Katumi MARUTSUKA
シニアフェロー(技術職)
吉田 正人
Masato YOSHIDA
特別准教授
吉本 伸一
Shinichi YOSHIMOTOI
主任技師
渡邉 謙
Ken WATANABE
グループリーダー/准教授